
いよいよ今年も、ユースシアターの夏合宿の季節がやってきました。
数週間後、多くのYTJメンバーが、普段のレッスンだけでは味わうことのできない特別な時間を過ごします。
夏合宿は、技術を磨くためだけの時間ではありません。
スタジオの枠を超えて仲間と出会い、同じ目標に向かって練習し、寝食を共にしながら過ごす中で、子どもたちは普段とはまったく違う環境に身を置きます。
今年の合宿では、メンバーたちはMember Showcase、ミュージカルに向けて、歌・ダンス・演技に取り組みます。
作品をつくるために必要な基礎を丁寧に積み重ねながら、仲間と一緒にひとつの発表に向かって進んでいく、内容の濃い4日間です。
「まだ自信がない」
「ついていけるか不安」
「うちの子には少し早いかもしれない」
そう感じられる保護者の方もいらっしゃるかもしれません。
けれど、私たちは毎年、そうした不安を抱えて参加した子どもたちが、合宿を通して大きく変わっていく姿を見てきました。
最初は緊張していた子が、仲間に声をかけられて少しずつ表情をやわらげる。
できなかった動きに何度も挑戦し、「もう一回やってみる」と自分から前を向く。
人前に立つことに不安があった子が、最終日には堂々と表現しようとする。
その変化は、技術の上達だけではありません。
自分で考えて行動する力。
最後までやり抜く力。
仲間を思いやる心。
初めての環境でも一歩踏み出す勇気。
そうした、これからの人生を支えてくれる大切な力が、合宿の中で育っていきます。
だからこそ、この4日間は、
すべてのメンバーにとって意味のある時間です。
まだ自信が持てないメンバーにとっては、
「やってみたらできた」という自分との出会いになります。
高い目標を持っているメンバーにとっては、
さらに高い表現やチームづくりへ挑戦する機会になります。
経験を重ねたメンバーにとっては、
仲間を支え、導くという新しい役割を学ぶ場になります。
合宿で得られる成長に、決まった形はありません。
一人ひとりが今の自分から一歩前へ進む。
そのための4日間なのです。
合宿では、レッスン中の真剣な表情だけでなく、食事の時間に笑い合う姿、部屋で友達と語り合う姿、レクリエーションで思いきり楽しむ姿があります。
その中で子どもたちは、仲間と関わる楽しさや、自分のことを自分で行うたくましさ、集団の中で過ごす心地よさを、自然と身につけていきます。
毎年、合宿後には保護者の皆さまから、
「自信がついた」
「表情が変わった」
「前より積極的になった」
「帰ってきてから、少したくましく見えた」
といった声をたくさんいただきます。
ほんの数日間でも、子どもたちは驚くほど大きく成長します。
この夏の経験が、メンバー 一人ひとりにとって、表現する楽しさを知るきっかけとなり、自分の可能性に気づく時間となることを願っています。
そして、その経験はこれからのユースシアターでの活動にも、子どもたちの未来にも、必ず大きな力となるはずです。
この夏、新しい自分に出会えることを心から楽しみにしています。
劇団代表
ジョアン・ラスボ




