9月の訪れとともに、EVEの新シーズンがスタートします。
今年は特に小学生部門で大きな変更があり、ソロ部門の実施をせずに、グループ部門でのパフォーマンスを重視する方向に舵を取りました。
この背景には、協力と共感、そして相互評価の経験を通じて子供たちの社会性を育む、という私たちの強い想いがあります。
近年のEVEやJYDF(ダンスフェスティバル)など、コンペティション(投票)形式のイベントにおいて散見される課題として、目標が優勝することだけにフォーカスされてしまう、勝利できなかった際に他者へ拍手を送れないなど、競争へ重きをおきすぎており、本来YTJが公演やイベントを通して伝えたい教育理念が薄れてしまっている課題がございました。
これらを踏まえ、YTJの教育理念である、パートナーシップ、リーダーシップ、プロジェクトベースを軸に本プロジェクトを改めて設計した際に、誰か1人の成功ではなく、仲間全員で成功することの喜びや楽しさを感じてほしいという願いをこめ、この決断を致しました。
私たちが目指すリーダーシップ教育は、単に技術的なスキルを高めるだけではなく、誰からも愛される、心から他者を理解し、チームを導く力を育むことだと考えています。そういった個々の強みを是非チームの中で発揮していただけることを期待しています。
もしかすると、ソロでの参加に向けて、すでに練習を開始されている方もいるかもしれません。
しかし、その個人の努力と才能は、所属するチーム内で更なる力を発揮していただけることを期待しております。
それと同時に、各々の力が結集することで、より一層深みと幅のあるパフォーマンスが生まれることをYTJスタッフ一同楽しみにしています。
今回のEVEに向けての新たな挑戦が、各々の強みを更に輝かせる舞台となることを強く信じています。
皆さんが一丸となって創り上げるパフォーマンスには、これまで以上の力強さと共感が生まれるでしょう。
2023年度のEVEテーマは『Memories of a Melody – 想い出に響く歌』。
古き良き名曲を振り返り、その魅力を再発見し、新しい形で表現する挑戦を参加者たちに求めます。
EVEは審査(投票)の場である一方、芸術に正解はないという理念を掲げています。
テーマに沿った表現、協力的なチームワーク、そして互いの成長が重視される舞台となります。
勝利を目指すだけでなく、一緒に何かを創り上げる喜びと成果を体感できる場として、EVEへの出演に向けて取り組んでいただけることを期待しています。
私たちは、観客が感動し、「もう一度見たい!」と思えるようなパフォーマンスを期待しています。
参加者の皆さんには、時代を超えて愛され続ける楽曲を通じて学びを深め、新たな価値を創出してほしいと願っています。
一人ひとりが個性と才能を尊重し合いながら、共に成長するかけがえのない時間をEVEの舞台で経験してほしいと心より願っています。
この機会に、子供たち・若者たちが単なる技術やスキルを超えた、社会的なスキルを磨かれる取り組みを行ってまいります。
皆さんの努力と情熱が、この舞台で輝きを放つことを期待しています。
2023年度EVEへの参加を心より楽しみにしています。
劇団代表 ウルフ・グレゴリー
EVEプロジェクトマネージャー 角田 英里香
EVEプロジェクト一同
YTJ企画本部 本部長 川瀬 岳大
プロジェクト企画グループ 荒川 理央