
ユースシアタージャパンの若きパフォーマーの皆さん、“Bonjour!”
いよいよ、パリ公演のリハーサルが近づいてきました!
今、皆さんの心の中には、期待と緊張が入り混じっているかもしれません。
ですが、それはとても自然なことです。
まもなく皆さんは、日本を飛び出して、世界でも屈指の芸術の都・フランスでパフォーマンスを行います。
異国の舞台に立つという経験は、非常に貴重で、芸術を通じて自分を表現し、他者とつながる素晴らしい機会です。
このような体験は、教科書や教室では得られない、本物の学びとなることでしょう。
観客の前に立ち、拍手や空気を感じ、自分のすべてを舞台に注ぐ。
その一瞬一瞬が、皆さんの財産となります。
フランスは、芸術や文化を日常的に大切にしている国です。
音楽、ダンス、演劇…それらはフランス人の暮らしの中に深く根付いています。
そして多くのフランス人にとって、日本という国は、美しさと独自性を持ち、常に強く心を惹かれる存在でもあります。
皆さんのパフォーマンスは、パリの市民にとっても、ただのエンターテインメントではなく、日本の文化を直接体感できる特別な時間となることでしょう。
この企画を成立させる為に日夜ご尽力いただいている方々がたくさんいます。
Japan Expoのスタッフ達はもちろんのことですが、同僚である多くのユースシアターのスタッフの誠実な想いにはいつも、頭が下がるばかりです。
言うは易し行うは難し。
様々な批判や困難を恐れずに。
皆さまと一緒に舞台を創り上げるユースシアタージャパンのスタッフへのリスペクトを忘れないでください。
私から若いパフォーマーへ伝えたいこと。
アーティストが特別なのではありません。
それはユースシアターの価値観とは異なります。
理想を押し付けず、周囲への感謝と配慮を忘れないようにしてください。
その時に、人間としての皆さまの本当の価値が発揮されます。
パリ公演に向かう皆さんは、ご家族だけではなく、たくさんの人に支えられて皆さんの旅があることを忘れないでください。
スタッフ、公演に参加するメンバー。
全てが笑顔になれるような広い心をあなたは持っていますか?
皆さんの努力や才能には価値がありますが、それは大きな流れの一つでしかありません。
そのことを忘れなければ、国や言葉を超えて、人と人をつなぐ力が、舞台に生まれます。
この旅を、かけがえのない思い出にしましょう。
劇団代表
ジョアン・ラスボ