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2022/11/25

おはようございます。

通常レッスン期間も、残すところあとわずか。あっという間の秋冬クールですが、いよいよEnglish Vocal Election(以下、EVE)の本番に向けて、どのチームも練習に熱が上がっている頃かと思います。

「サブテキスト」という言葉が演劇の世界ではよく耳にされますが、簡単に説明すると台本やセリフ、歌詞等には書かれていない感情や、思考のことを言います。
このサブテキストを読み解いていくことで、その登場人物や、セリフの動機や目的が明確になり、発された言葉に説得力が生まれます。

担当している多くのチームは、パート分けや音取りが終わり、ようやく曲の理解や、内容に触れていく作業に進んでいます。レッスンで「全ての表現は"思う"ことから」を合言葉に、その曲の登場人物が何を思って、その歌詞を歌っているのかを大切に、日々の練習に取り組んでいます。

サブテキストを読み解くことついて説明しようとすると、何とも分かりづらく聞こえてしまうのですが・・・。
日頃から、意識的にも無意識的にも、全ての行動の裏にはいつも思考がありますよね?
その思考の部分を、自分の演じる役に置き換えて考えたら、どんなことを思っているかな?ということを探っていく作業を行うイメージです。

例えば、今回のEVEで、とあるクラスで課題曲のひとつである「Finale B」という曲に取り組んでいます。
この曲は「RENT」というミュージカル作品の最後のシーンで歌われます。

この作品は1989年のニューヨークが舞台。様々なマイノリティを背負った人々が、薬物中毒や病気療養でもがきながらも友情や愛を信じて「No day, but today」と言って、自身の未来を見つけていく物語です。

現在の小学生達には(おそらくは僕自身にも)なかなか共感しづらい世界観だと思っています。

この曲を演奏するメンバー達には、
じゃあ自分にとって「明日なんてない」と言ってしまえるような悩みや、葛藤や、苦難って何だろう?
ということを一人一人に考えてもらい、レッスンの中で発表し合いました。

発表する時は、それぞれ思いを歌詞に込めるのではなく自分の言葉で話ししてもらうのですが、メンバー自身がこの曲と真剣に向き合う姿に、大人の僕も脱帽する気持ちです。

またその度にチームメイト同士で応援し合いながら、メンバー達が自ら進んでいく様子を見ていると、ああもう既にこの子達だけの「Finale B」がここにあるんだなぁと感じました。

このように、一人一人のサブテキスト無くしては、曲の世界観を表現することはできません。
メンバーが丁寧に作ってくれたその思いを、本番でしっかりとお客様に届けられるように、残り少ない時間を一緒に走り切りたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。



インフォメーショングループ 大川