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【Weekly Post】現代における、舞台芸術の価値戻る

2022/11/08

皆さん、いつもありがとうございます。

Netflix、Tiktok、YouTubeなどが当たり前になっている時代で、舞台芸術の価値はなんでしょうか?
僕にとって、舞台芸術には大きい価値があると思いますが、そのことをここでお伝えするために、他の例えをまずはじめに挙げさせていただきます。

19世紀、写真とシンプルなカメラが最初に作り出されました。
ですが、19世紀に絵を描くことが社会から無くなってはいませんでした。写真が絵よりいい場合も当然あります。例えば、新聞でニュースを掲げる時、ニュースの写真が大体絵をより早くてはっきりで安くて正しく世界の事情を伝える力があります。

しかし、子供の絵本を作りたい場合、人に描かれた絵が写真より可愛くて、気まぐれではっきりとストーリーが伝わることも多いのではないでしょうか?また、絵を描くこと自体が大好きでホッとしたり、自己表現したりする人が世の中にとても多いのではないかと。カメラの技術やアートのAIが進んだとしても、人間に描かれた絵が人間社会からなくなる可能性はないと思います。


YTJで取り組んでいるパフォーマンスも同じことがいえます。
生でみる舞台芸術も絵を描くことと同じように、人間の文明に備わっている特性があることだと考えています。写真の良さが多くあるように、Netflix、TikTok、YouTube、テレビや映画などの色々の良さもあります。例えば、コロナ禍で外出自粛の時に家で一番簡単に安くて楽で楽しめるのは劇場で見るパフォーマンスではなくて、画面でみるエンターテインメントです。

しかし、絵の良さも多くあるように、舞台芸術の良さもあります。Zoomがあるから、他の人間と同じ部屋にいる必要はないと思っている方もいらっしゃるかもしれません。感染対策としてズームの方がいい理由が当たり前で、その方がいい場合も当然あると思います。

ただし、画面の世界は現実の代わりになれません。厳しい言い方かもしれませんが、画面の世界で生きることは、人間の世界で生きることと違います。

具体的にいうと、このコロナ禍の2年間、全世界で多くの子供たちがオンラインの学校(通信教育)に切り替えた時期がありました。うまくいった場合ももちろんありますが、多くのニュースを見ると多くの国での多くの学力がオンラインに切り替えると下がったそうです。「オンライン学校の時期であまり何も学んでいない」というケースも国によって少なくないと言われています。

子供がオンラインで学べることもたくさんあるとは思います。
YTJでもe-Theatreを通して、子供がオンラインで学べること楽しくて面白くて学ぶことを提供するように、スタッフ一同頑張っています。しかし、「全部の側面からオンラインが対面よりいいから、未来はオンライン100%!」とも思っていません。実際に学校に行くことが教育の中に価値があると同じように、エンターテインメントと芸術には実際に会場に行くことも価値があると思います。

また、実際に人と会う価値を感じることは、子供だけではなくて大人も同じではないでしょうか。
現在の日本や他の国でに「孤独」が社会問題になっています。画面で人間関係がうまくいく場合、また、対面でうまくいかない場合ももちろんありますが、全的的に実際に人と会った方が心を繋げやすいと思います。孤独の人を励めしたり、愛情を伝えたりしたいなら、Zoomで話すか対面で話すのどちらの方がいいと思いますか?


YTJで子供たちと若者たちが舞台芸術を通して練習しているのは歌、ダンス、演技だけではなく、人の心とつなぐこと、集中して体と考えを両方使って行動すること。プログラミングや文章を書くことなどの、座って画面でできるスキルもとても大事ですが、体使って仲間と一緒にする価値もあると思います。パフォーマンスやそれを学ぶことを通して、画面では育むことができないスキルをより発揮できます。

僕自身、市立の小学校で働いていた時、人の前で英語で自己紹介などをしようとすると、とても緊張して体でも声でも不安を伝わる子供が多くいました。でも、YTJのメンバーは毎年3回4回ぐらい以上、多くの人の前で自分の声と体をコントロールして、自分のメッセージをお客様や審査員に届くことを皆が練習しています。最初は緊張しているメンバーも多いですが、時間がたつと慣れ、人の前で自信をもって外国語で自己表現できるようになってくる子供や若者たちが多いです。先日のレッスンで、僕が思い付かないダンスステップをすぐ思いついて自信で体を使って動く小学校1年生、2年生にも会いました。

e-Theatreというオンラインサービスとやスタジオレッスンの両方を使って、こちらのメンバーが対面で人の心とつなぐ力、自信で自分の言いたいことを表現する力、自分の体を使いたいように使える力などを自然に成長しているのだと感じていて、これこそが舞台芸術、パフォーマンスの力です。

僕は写真やYoutubeなども大好きです。そちらには多くの力があると思っています。子供たちが技術を使ってそちらの道具でも自己表現したり社会に貢献したりすることができる大人になることを祈っております。ですが、新しいことに集中して学べる子供たち、人の前で立って話せる子供たち、自分と他の人の孤独を乗り越えて心とつなぐ子供達を育てるためには、舞台芸術やパフォーマンスのように実際に行う活動を学ばせるのことも一つのいい方法かもしれないと思っております。


プロジェクト企画グループ グレゴリー